榛名山噴火関連遺跡
エリア:関東・甲信
住所:群馬県高崎市・渋川市
金井東裏遺跡と三ツ寺Ⅰ遺跡を実際に訪れていただき、その歴史的価値を多くの方に知っていただくため、古墳時代の集落を再現したVRアプリを制作しました。
金井東裏遺跡とは
金井東裏遺跡は、国道353号金井バイパス(上信自動車道)の建設に伴い、平成24年(2012)9月から公益財団法人群馬県埋蔵文化財調査事業団が発掘調査を行いました。榛名山は古墳時代後期の6世紀代に2回の大きな噴火を起こしました。当時の火口から北東8.5㎞に位置するこの遺跡では火山灰や軽石が厚く積もっています。平成24年(2012)11月、6世紀初頭に噴火した榛名山二ツ岳の火山灰の中から、「甲(よろい)を着た古墳人」や成人女性の骨などが発見されました。さらに、性別不明の乳幼児の頭蓋骨のほか、古墳人の足跡が発見されました。
中でも古墳時代の人が甲を装着した状態で発見された例は全国で初めての貴重な発見でした。 今回のアプリでは、「甲を着た古墳人」が見つかった4区及び隣接する9区の古墳時代当時の様子を再現しました。
三ツ寺Ⅰ遺跡とは
三ツ寺Ⅰ遺跡は、上越新幹線の建設によって発見された5世紀後半の遺跡で、高崎市三ツ寺町・井出町にまたがっています。 三ツ寺Ⅰ遺跡は、日本で初めて発見された古墳時代の豪族の居館です。また、これまで発見された豪族居館としては、最も整った構造を有しています。この居館の中には、政治の場と祭祀(さいし)の場が一緒に取り込まれ、従者の空間王族の活動を支える補助部門も付属するなど、驚くほど機能的に造られていました。 榛名山東南麓の井野川流域を拠点とした王は、この居館にあって上毛野(かみつけの)(群馬県地域)を代表する勢力として活動しました。
金井東裏遺跡監修:(公財)群馬県埋蔵文化財調査事業団
三ツ寺Ⅰ遺跡監修:かみつけの里博物館
史跡・周辺情報
金井東裏遺跡 1号墳、2号墳
金井東裏遺跡 3号祭祀遺構
金井東裏遺跡 火山灰が降るムラ・甲を着た古墳人
黒井峯遺跡 (国指定史跡)
金井下新田遺跡
群馬県埋蔵文化財調査センター発掘情報館
三ツ寺Ⅰ遺跡 濠
三ツ寺Ⅰ遺跡 2号石敷き・祭祀場
三ツ寺Ⅰ遺跡 従者の館
かみつけの里博物館
保渡田(ほどた)古墳群
北谷(きたやつ)遺跡 (国指定史跡)
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